COOPERAGE

クーパレッジ

ロッホローモンド蒸溜所はその品質へのこだわりから、自社のクーパレッジ(製樽工場)を所有しています。樽の修理や樽内部の焦がす処理であるチャーリングを厳格な基準で行うことで、すべての樽がロッホローモンドの原酒の熟成に最適であることを保証しています。

クーパレッジとは?

クーパレッジ(製樽工場)とは、樽の製作やメンテナンスを行う施設のことです。この古くからの技術は何世紀にもわたってほとんど変わっていません。ロッホローモンド蒸溜所は、自社でクーパレッジを持つスコットランドの4つの蒸溜所のうちの1つです。ここでは、経験豊富な職人たちがすべての樽の品質を細心の注意を払いながら管理し、ウイスキーが最高の状態で熟成できる準備をしています。

プロセス

ロッホローモンドのクーパレッジでは、世界中から集められたすべての樽を細かく検査し、修理やメンテナンスを行っています。その数なんと毎年3万以上にも及びますが、樽の品質はウイスキーの熟成において最も大切な要素のひとつなので絶対に手を抜くことはできません。

クーパレッジがウイスキーの味わいに及ぼす影響とは?

自社クーパレッジには主に2つの利点があります。まず、専属の樽職人が樽を管理することで一貫した熟成が保証され、ロッホローモンドの特徴的なスタイルを維持することができます。続いて、革新的なウイスキー造りに大いに役立ちます。例えば「スチーム&ファイア」は、樽内をしっかりと焦がすことで生まれる強い甘みが特徴ですが、これは自社クーパレッジの技術を活用して生み出したロッホローモンドウイスキーの新たなスタイルです。

クーパー

ロッホローモンド蒸溜所のクーパレッジは1994年に開設されました。長年製樽に携わってきた経験豊富な10人のクーパー(樽職人)が在籍しています。新人クーパーは、その卓越した技術を学ぶために4年間を費やし、その後に正式な職人として認められます。ロッホローモンドは、代々受け継がれてきた匠の技術に大きな誇りを持っています。

クーパーの技術の重要性とは?

クーパレッジのおかげで、樽の寿命を延ばすことができます。適切に管理され、手入れが行き届いた樽は、ファーストフィル・リフィルのモルトウイスキーの熟成から、その後グレーンウイスキーの熟成にも使用するなど、60年~70年以上も使い続けることができます。ロッホローモンドのクーパーチームが持つ深い知識と職人技により樽から最大限の効果を引き出すことができ、長期熟成を経て味わい深いウイスキーが完成します。